
■キャッサバの菓子で食中毒、子供29人死亡 フィリピン

フィリピン中部ボホール州マビニの小学校で9日、近くの売店で買った菓子を食べた児童が次々と食中毒の症状を訴え、29人が死亡した。菓子は、フィリピンで主食代わりにもなる植物キャッサバで作られていた。

地元当局によると、サンホセ小学校の子供たちは午前中の休み時間、校門外にいつもいる業者からキャッサバ菓子を買って食べたところ、次々に吐き気や腹痛を訴えた。ただちに近隣の4つの病院に運ばれたが、14人は搬送中に死亡。13人が到着後に死亡したほか、さらに2人の死亡が確認された。また35人が重体という。

マビニはマニラから南東約610キロ。隣接する町タリボンの病院の医師はAP通信に対し、「子供たちの中には、2口ほど食べたら苦かったので食べるのを止めたと話している者もいる。2口食べただけで、5〜10分後にもう気分が悪くなったそうだ」と話している。

キャッサバの菓子を売った売店の業者はAP通信に対し、菓子には何の問題もないと主張して食べて見せたところ、自分も食中毒をおこして重体となった。
■キャッサバ(タピオカ)

・トウダイグサ科イモノキ属イモノキ

高さ3mほどの草本状の低木で、幹は細く2〜3cm。幹の表面には古い葉が落ちた痕が節のように残る。葉は互生し、長さ10〜15cmの葉柄を持ち、葉身は掌のように3〜9片に深裂している。芋は細長いダリアの球根のような形をしており、幹の直下の地下に放射状をして広がっており、長さ30〜80cm、直径5〜10cm程になる。

原産は、中米あるいは南米北部と推定される。太平洋諸島で栽培されるようになったのは、19世紀になってからであり、この地域の主食作物としては比較的新しい部類に入る。長さ約30cmほどに切った茎を畑に突き刺すだけで繁殖し、土質も選ばず、乾燥にも強く、約1年で収穫することが出来る。面積当たりの収量も多く、デンプン含有率も高いことから、全世界の熱帯域で主食として栽培されている。

芋には多少なりとも青酸配糖体が含まれているので生食は危険である。この毒素の含有量は品種により多様で、含有量の少ない甘み品種では毒素のほとんどが葉の部分にあるため、皮を剥いて火を通せばそのまま食べることが出来る。一方、量の多い苦み品種群は、芋全体に青酸を含み毒性が強いので、食用とするためには、よく洗って皮を剥き、芋をすりつぶして布袋等に入れ、液汁を取り除き2〜3日放置して発酵させ加熱乾燥させる。又は、同様にすりつぶした芋を水洗し沈殿させ、デンプンのみを取り出し加熱乾燥させる方法等が取られる。甘み品種群は成長が早く収穫までの期間が苦み品種の約半分だが、収穫後腐敗が早く保存が利かない。
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